【文法基礎】 時制PART1

時制はどうしても、フィーリングになりがちで、とにかく日本語訳をしてしっくりきた形にするという受験生も多いです。そんな曖昧な状態から脱出しよう!!

 

では、まず以下の問題を考えてみよう!!

(1) My uncle works for a bank. He usually (    ) up early every morning.

    ①  get  ②  is getting  ③  was getting  ④  gets

(2) The moon (    ) around the earth.

    ①  moves  ②  move  ③  is moving  ④  moved

(3) We learned that the earth (    ) round.

    ①  is  ②  are  ③  was  ④  be

(4) My brother (    ) his notebook two weeks ago.

    ①  loses  ②  losed   ③  lost  ④  losted

(5) I was late for school because the bus (    ) this morning.  

    ①  is late  ②  was late  ③  late  ④  be late

(6) He often (    ) a book in bed when he was a child.

    ①  read  ②  reads  ③  is reading  ④  was reading

(7) Tom (    ) to the tennis club at his school.

  トムは学校でテニス部に所属している。 

   ①  is belonging  ②  belongs  ③  belong  ④  belonging

(8) I am so tired because I (    ) this heavy bag.

重いかばんを持っているのでとても疲れる。

   ①  am having  ②  have  ③  am going to have  ④  will have

 

 

今回の8問は現在形or過去形、そして進行形にすべきかどうかの3点を問うた問題です。解くために必要な理解は下記のことだけ。

【解法】

絶対に日本語訳で考えてはいけない!!

「~する」が現在形で「~した」が過去形は大間違いです!!

状況が現在を通過している

➡ 現在形

状況が現在まで続かず過去で終わっている

➡ 過去形                                

            

 【現在形】

 cf. I know you. 

「私があなたを知っている」のは昔も今もこれからも。現在を通過しているので、現在形。

 【過去形】 

 cf. He left for Tokyo last night.   

「彼が昨晩東京に出発した」のは昨晩(昔)の話で今は通過していないので、過去形。

 

 

 

では、上記のことを意識してみていこう!

【問題解説】

(1)(2)(3)は現在形であり、どれも現在も続いていてこれからも続く状況を示すもの。

(1)であれば、「毎朝早くに起きている」ことは今も続いている状況である。

(2)であれば、「月が地球の周りを回っている」ことは今も続いている状況である。

(3)であれば、いくら主節がlearnedという過去時制になっていても「地球が丸い」ことは現在も続いている状況である。

 

(1)A.④ 私のおじは銀行で働いている。彼はいつも朝早くに起きる。

(2)A.① 月は地球の周りを回っている。

(3)A.① 私達は地球が丸いことを学んだ。

 

【問題解説】

(4)(5)(6)は過去形であり、どれも現在まで続いておらず、過去で終わっている状況を示している。

(4)であれば、「ノートをなくした」ことは過去で終わったことで、現在まで続いていない。

(5)であれば、「今朝バスが遅れた」ことは過去で終わったことで、現在まで続いていない。

(6)であれば、「よく本を読んでいた」ことは過去の習慣で、終わったことであり、現在までの習慣になっていない。

また、進行形にする必要がないのは「本を読んでいた」ことが、一時的なものでなく習慣になっているので「~ていた」という日本語訳になったとしても進行形にする必要はないのである。

  

(4)A.③ 私の兄は2週間前ノートをなくした。

(5)A.② 今朝、バスが遅れたので学校に遅刻した。

(6)A.① 彼は子供の時よくベッドで本を読んでいた。

 

 

 

続いては進行形!!

【解法】

絶対に日本語訳で考えてはいけない!!

「~している」だからといって、進行形ではない!!

 

ずっと続かず一時的な動作の場合(動作動詞) 

➡ 進行形にできる

一時的なことでなく、状況が続いていく場合(状態動詞) 

➡ 進行形にできない

動作動詞:study, rain, sleep, read, rain…

全て、一時的なことで、ずっと続かない動詞ですね。

状態動詞:know, resemble, belong…

全て一時的だったら、困ります。その場限りではありません。

 

【問題解説】 

(7)(8)で扱われておる動詞は状態動詞であり、一時的なものではない。いくら「~ている」という日本語訳になっていても進行形には出来ない。

(7)であれば、「belong:所属する」は状態動詞であり、進行形不可。

(8)であれば、「have:持つ」は状態動詞であり、進行形不可。

ただし、「have:食べる」は動作動詞であり進行形可能。

They are having Japanese foods now. 彼らは今、日本料理を食べている。

【意味によって状態・動作動詞で区別されるもの】

smell:~のにおいがする(状態動詞)taste:~の味がする(状態動詞)

     :~のにおいをかぐ(動作動詞)    :~の味見をする(動作動詞) 

 

(7)A.② トムは学校でテニス部に所属している。

(8)A.② 重いかばんを持っているのでとても疲れる。

 

 

                                (続く)