【センター試験2015年度】 英語問題講評

センター試験が終わり、現在生徒たちの自己採点の様子と自ら解いて、今回のセンター試験英語の講評をしていきます。

第1問 発音・アクセント

どの語も発音・アクセント問題として有名なものばかりなので、難しい問題はないと言ってよいと思います。あえて挙げるとするならBの問4ぐらいでしょう。

第2問 A 空所補充問題

ここは評価は分かれていますが、マーク模試なので8割強をとっている人からしたら、何が難しくなったのか分からないという生徒も多いようです。実際にはっきり難しいなと思う問題は問4のwishとhopeの区別ぐらいでしょう。ただマーク模試で8割をきる生徒たちは、いつもより点数を落としています。問3の in that「~という点で」問10の時制の一致などはカバーしきれていないかもしれないです。

B 整序作文

問2のofの位置に少し戸惑うかもしれないが、結果的にそこしか入らないと適当に入れても当たってしまうので、今回の整序作文は容易になったと言ってもよいでしょう。

C 会話整序文

前回のセンター追試では使われたが、本試では新傾向となる問題。新傾向に焦ってしまう生徒も少なくないようなので、正答率は高くはないかもしれなが、落ち着いてみるとかなり容易なものばかりである。問3は少し考えるかもしれないが、問1と2は高1の教科書ワークレベルといっても過言ではないので、この新傾向で平均点が下がることはないでしょう。

第3問 A 会話文

2つとも高2生達でも正答率は高く容易な問題です。

B 英文削除

このブログでも解法を紹介したように解けば、昨年よりも容易になっている。問3を難しいと講評している予備校もあるが、検討違いである。下線部が長くなっているだけで、難しくみえる問題なので、昨年の問題のような「容易2つ難1つ」ではなく、「容易3つ」であろう。ただ、某予備校が考えたように難しく見えるのが、実際に難しいと感じている生徒もいるので、正答率は変わらないでしょう。

C 意見要約

前回と比べて、少し難化しているようである。おそらくテーマ「迷信」の定義も同時に議論していることもあり、はっきりしなかったのが理由であろう。今まではテーマがはっきりしていて、3人が意見をぶつけ合っていたのが、今回はそうではなく満点がとりにくくなっている。

第4問 A グラフ

ややこしい選択肢もなく、2択で迷うという問題もなく、明らかに易化している。

B 広告

引っかけもなく、英文をしっかり読む箇所もなく、ただ該当場所を探すだけなので。これも易化しているといってもよい。

第5問 2者の読み取り

落ち着いて解ければ、高得点がとれるこの大問は今年も同じである。問3で選択肢を消去していくのに少し時間がかかるぐらいだろう。

第6問 長文読解

内容もそうだが、選択肢の中に間違えさせようと、本文の単語を使ったものも作っているので、変なテクニックやキーワードを拾って解くような生徒は点数をかなり落としている可能性がある。ただ、変な参考書等と使って、変な解法で読まずに、正統な長文の読み方をすれば、いつも通りできていたようである。

 

 

 

第1問 昨年並み

第2問 A やや難化 B 易化 C 新傾向

第3問 A 昨年並み B 昨年並み C やや難化

第4問 A 易化 B 易化

第5問 昨年並み

第6問 やや難化

 

結局は全体としては平均点はそこまで下がらないだろう。生徒たちの自己採点を見てても大きな変動はないようにみえる。